【ブログ】おいしい野菜を作って販売をする ~月島タワマンプチマルシェ 前編

野菜を生産して販売することを生業としていることを一般に農家と言い、その収益でも主たるものでやっている人を専業農家と言います。
恐らくこれは、社会の授業で学び知っている方も多く、私も学んだことをよく覚えています。
私は、新規就農(家業が農家ではない)をしており、現在はほぼ100%が農業収入なので、自他共に認める専業農家です。

(何度も書いておりますが、)就農して4年目ですが、やはり難しいのは、野菜の「生産」より「販売」です。
決して野菜作りが簡単と言う意味ではなく、野菜作りは「自分と野菜(それを取り巻く環境)」と向き合うことになるのですが、販売はお客様(人)を向き合うことになるため、それを”難しい”と表現しております。

切り口はいくつもあり、また専門的な研究もされていると思うのですが、私はシンプルに販売する先や人を特定or不特定、その規模を少数or多数と分けて考えるようにしております。
これは、自身がどういった方に野菜を販売していくかを考える際にとても重要になってくるからです。

現在私は、①特定・少数と②不特定・少数に向けて販売をしているという認識です。
具体的には、①野菜セットの宅配、②マルシェでの販売になります。

販売の難しさ、苦労を克服する先は、今後販売していきたい先でもある③特定・多数になります。
①も②も自身で販売していますが、①は継続的、②は一過性、という特徴と捉えています。
それらに対して、③は継続性を持たせて多くの人に販売していくと言うことになります。

③の具体的な姿が、「月島タワマンプチマルシェ」です。
20年末まで隔週開催で15回を重ねましたが、21年より社会情勢不安の中、マンション内の共有スペースも利用できなくなり、開催見送りとなっておりました。

今回、情勢が安定してきたこともあり、関係者の想いや努力があり、10月23日に16回目の再開となります。

野菜作りに対して(比較的)想いが強く、その想いを伝えお客様に野菜を食べてもらいと思っています。
そうなると、直接販売が一番確かで、良いも悪いもお客様の声、反応をダイレクトに聞くことができます。
その反応を正しく受け止めることができれば、次の生産につなげることができ、前に進んでいる実感を得られます。

月島タワマンプチマルシェが始まり回を重ねるた頃、③特定・多数に対して、販売ができているイメージを持ち始めることができました。

そもそものきっかけは、月島のタワーマンションに居住する管理組合役員の方から、連絡をもらったことがスタートです。
お話を聞くと、もともと生活品を買い物をするにはロケーションとして不便なところで苦労している事に加え、昨今の社会情勢も加わり一時は外出もしにくく、仕事も生活も在宅が増えてきました。
マンションに居住する方のニーズとして野菜などの生鮮品を身近で購入したいという声が多くあったとのことです。

役員の方に一般のマルシェに足を運んでもらい、お互いの事情を確認してマンション内の住民の方へポスターなどで告知をして始まりました。

定期開催そして比較的多く方への販売となると、持込む量と種類も充実させることが重要です。
なんせ、日頃居住している所に野菜を届けるわけですから、どのように安定化させるか考えました。
私の所沢本郷の近くには大先輩の有機農家がおりますので、一緒になって、「所沢の畑からオーガニック野菜をお届けします」をキャッチフレーズに連携をしております。

以上、月島タワマンプチマルシェ前編、開催に至るまでのお話になります。

後編では、タワマンマルシェの感想や課題、またお客様の声、そして今後の展望や考察などを書きたいと思います。

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